まぃふぇいばりっと

機械学習やってます.Julia大好きです.勉強したことの殴り書きです.

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

Julia言語 Nyström method による高速なカーネル回帰

カーネル回帰においてデータ数が多くてカーネル行列が巨大になると,逆行列の計算がボトルネックになる.そういう時は random feature map を用いて前処理行列を構成して線型方程式を反復法で高速に解く処方箋(この文献のアルゴリズム1参照)もあるみたい.…

Julia言語 Nyström method による行列の低ランク近似

ようやく実装できた.参考にした論文は以下の2つ. proceedings.neurips.cc ojs.aaai.org それにしても,こんなに著名な手法のjulia実装でどこにもあがってないのはちょっと驚き. サンプリングの方法はいろいろあるんだけど,最も古典的(?)と思われるラ…

Julia言語 多値のカーネル回帰

通常,カーネル重回帰では入力がベクトル,出力がスカラーの関数を学習する訳ですが,入力も出力もベクトルにしたいことがあります.そんなときに使える手法を次の文献で勉強しました. link.springer.com ieeexplore.ieee.org いろいろ調べても実装している…

Julia 言語 いろいろな方法で固有値をr個,大きい順に計算する関数を用意した.

よく研究で使うのでメモがてら,ここにおいておこう. 行列Kの固有値を大きい順にrank個求める. 計算手法としては,lapack, lapack_sym, arpack, nys, randomizedの5種類. lapackとarpack以外は入力行列が対称であるという条件を課しているので注意. nys…

Julia言語 逆行列の高速な計算のために,右除算演算子と左除算演算子を利用しよう.

数値計算で逆行列の計算を避けましょうというのはもはや常識と思います.例えば,givenの行列AとBについて,C = inv(A) * B を計算したいときは,左除算演算子\を使って using LinearAlgebra C = A \ B とした方が速いです.実際に using BenchmarkTools n =…

Julia言語 Randomizedな方法での固有値計算の高速化のためにSRFTをやってみたけどうまくいかなかった

いままで実装してきたRandomizedな方法での固有値計算(RED)では,アルゴリズム中にランダム行列と入力行列との積を計算する必要がある.これにはO(nmr)かかる訳だけど,SRFTとかいう方法でO(nm log r)に高速化できるらしい.SRFTというのは特別な条件を満た…